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よくある目の病気「ぶどう膜炎」

ぶどう膜炎の症状と治療

ぶどう膜炎とはどんな病気?

「ぶどう膜」とは虹彩(茶目)、毛様体(ピント調節にかかわる)、脈絡膜(眼球の壁を構成する膜のひとつ)の3つの部位を言います。ぶどう膜は血管が豊富であり、炎症を起こしやすい組織です。
結膜に炎症が起こる結膜炎は眼の表面の病気ですが、ぶどう膜炎は眼の中に炎症が起こるため、視力低下やかすみ、眼の痛みなど、結膜炎では起こらないような症状が見られます。また、結膜炎と比較して、治るまで時間がかかったり、再発したりしやすい病気です。

ぶどう膜炎の原因

ぶどう膜炎には非常に多くの原因があり、約50種類の診断病名があります。
その原因は大きく3つに分かれます。最も多いものは異常な免疫反応で起こるとされるぶどう膜炎です。免疫異常によるもので多いのが、「サルコイドーシス」、「ベーチェット病」、「原田病」です。これらの疾患は眼だけでなく、全身に症状が現れることもあります。
2番目は細菌やウイルス、寄生虫などの感染によるぶどう膜炎です。
3番目が仮面症候群といわれる悪性リンパ腫や白血病によるものです。
30~40%は原因不明と言われています。

サルコイドーシス

日本人の免疫異常によるぶどう膜炎で最も多い病気です。サルコイドーシスは、全身の臓器に肉芽腫という炎症反応でできる「肉のかたまりのような」病変ができます。眼以外にも、肺、リンパ腺皮膚などに病気の頻度が高いと言われています。日本人で1年間で新たに発症するサルコイドーシス患者数は人口10万人のうち2~3人です。原因はまだ分かっていません。
肺に病変が出来た場合は、進行すると呼吸困難を感じるようになります。皮膚に赤い隆起性の病変ができますが、痛みや痒みを感じないことが多いようです。心臓に病変ができると、軽症では軽い心電図異常で自覚症状ありませんが、進行すると不整脈を自覚します。

ベーチェット病

ベーチェット病は口内炎を初発症状として、眼、皮膚、粘膜に急性の炎症発作を繰り返す病気です。20歳代から40歳代に多く、男性の方が重症化する傾向にあります。
ベーチェット病にはよく起こる症状が4つあり、再発性アフタ性口内炎、毛嚢炎様皮疹(にきびのようなもの)、外陰部潰瘍、ぶどう膜炎が挙げられます。眼症状はこの病気で最も重要な症状です。多くは両眼に発症します。ぶどう膜炎を繰り返し緑内障や網膜剥離を起こし、ときに失明に至ることもあります。
ベーチェット病のはっきりした原因はまだわかっていませんが、「何らかの遺伝的要因に細菌やウイルスの感染が関与して白血球の機能が過剰になり、炎症を引き起こす」という有力な説があります。

原田病

原田病とは全身のメラニン細胞を自身の免疫機構が敵と認識し、攻撃してしまう自己免疫性疾患です。原因は不明ですが、遺伝的要素が深く関係していると言われています。メラニン色素の多い、眼、耳、皮膚、毛髪、髄膜などに炎症が生じます。他のぶどう膜炎と同様に眼の中に炎症が起きますが、炎症による網膜剥離、視神経乳頭浮腫(視神経の眼球からの出口が腫れる)が特徴的です。
全身症状として、めまい、耳鳴り、難聴、皮膚の白斑、髪の毛や睫毛の脱毛、白髪化、髄膜炎がみられることもあります。

ぶどう膜炎の症状

ものがかすんで見えたり、まぶしさを感じたり、人によっては黒いものが飛んで見える飛蚊症、充血、眼の痛み、などの症状が見られます。
片眼だけのことも両眼だけのこともあります。症状の経過はゆっくり進行するもの、急激に進行するもの、良くなったり悪くなったりするものまで様々です。

ぶどう膜炎の検査

視力、眼圧など通常の眼科的検査の他に、目薬で瞳孔を広げて、眼の奥に炎症がないか検査をします。瞳孔を広げると4~5時間は非常に眩しい状態が続きますので、お車の運転は控えて下さい。瞳孔を広げ、硝子体(眼の中のゼリー状の物質)や網膜に炎症がないか、また写真やOCTという機械で網膜の断面を撮影し、網膜の腫れや網膜剥離がないかも確認します。また、採血をして全身に異常がないか検査をします。場合によっては内科などにご紹介することもあります。

ぶどう膜炎の治療

程度が軽い場合はステロイドの点眼のみで軽快します。点眼薬の効果がない場合は、ステロイド注射、内服、点滴が用いられます。ぶどう膜炎では眼圧が上昇することがあり、その場合は点眼や内服で眼圧を下げます。感染によるぶどう膜炎に対しては細菌やウイルスに対する点眼や、軟膏、内服、点滴などを使用します。ベーチェット病は免疫抑制剤が用いられることもあります。良くなったからといってすぐにステロイドを中止してしまうと、再発することがありますので、ステロイドは少しずつ減らします。一旦ぶどう膜炎が良くなっても再発することがあるため、定期的な通院が必要となります。

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