老眼（老視）
老眼とはどうなること？
遠くも近くも見えるのは、眼の中の筋肉が水晶体の厚みを自動的変えて網膜にピントが合うように調節しているのです。
年齢とともに水晶体の弾力が低下すると近くにピントが合わなくなり、それを老眼と呼びます。
老眼の症状
老眼の症状は４５歳前後から始まると言われています。最初は薄暗い場所や疲れたときに小さい文字が見えにくくなる、遠くから近くまたは近くから遠くに視線を移したときにピントが合うまで時間がかかる、といった症状から現れます。次第に、明るい場所でも細かい字やパソコンが見えにくくなります。
老眼への対処法
老眼になってしまうと、元に戻すことはできません。見えにくさを感じたら早めに老眼鏡や遠近両用の眼鏡をかけられるのが一番です。元々近視の方は老眼の初期なら眼鏡やコンタクトレンズの度数を下げることで対応できます。
老眼の予防法はあるの？
老眼は年齢の変化ですので、全ての人に起こります。
日常生活や食生活で何かに気をつければ防げるというものでは、残念ながらありません。
老眼の種類について
近くのみを見るための老眼鏡、遠方と近方を見るための遠近両用眼鏡、パソコンなどの中距離と近方を見るための中近両用眼鏡などがあります。また、遠近両用のコンタクトレンズもあります。ご自分の重視する距離に応じて作られるとよいでしょう。
＊当院では遠近、中近のトライアルレンズのご用意がなく、遠近、中近の眼鏡を処方しておりません
よくある質問
Q.近視の人でも老眼になりますか？
A.なります。近視の人は元々近くにピントが合う眼ですから、近くを見るのにあまり調節力を必要としません。そのため老眼になっても気付きにくいといえます。しかし調節力が衰えるのは遠視の人と同じですから、遠くにぴったり合わせた眼鏡をかけると遠視の人と同じように近くが見えにくい状態に気づきます。
Q. 老眼鏡をかけると老眼が進みますか？
A.老眼鏡をかけたからといって、老眼が進みやすくはなりません。老眼鏡をかけ始めても、老眼は70歳頃まで進行しますので、かけてもかけなくても進行はします。老眼鏡をかけると良く見えて便利なため、老眼鏡を手放せなりそのように言われているのかもしれません。時々老眼鏡をかけずに頑張る方がいらっしゃいますが、眼精疲労の原因になりますので、あまり無理をせず、早めに老眼鏡をかけられると良いでしょう。
